建築

ル・コルビジュエってご存知ですか?

建築
この記事は約3分で読めます。

東京で国立西洋美術館でル・コルビジュエ展なるものがやっています。もともと建築家を志していたこともあり私にとっては神様みたいな方です。

せっかくの機会でしたのでコルビュジエについてまとめてみました。

ル・コルビュジエ(Le Corbusier、1887–1965)は、20世紀を代表する建築家・都市計画家で、近代建築の巨匠のひとりです。

経歴

スイスのラ・ショー=ド=フォンに生まれ、本名はシャルル=エドゥアール・ジャヌレといいました。地元の美術学校で装飾美術を学びながら、若い頃からヨーロッパ各地を旅し、ペーター・ベーレンス(ドイツ)やオーギュスト・ペレ(フランス、鉄筋コンクリートの先駆者)のもとで実務を経験します。この旅と修業が、後の建築思想の土台になりました。

1917年にパリへ拠点を移し、1920年頃から雅号「ル・コルビュジエ」を名乗るようになります。同時期に画家のアメデ・オザンファンとともに「ピュリスム(純粋主義)」を提唱し、雑誌『レスプリ・ヌーヴォー』を通じて理論を発信しました。1923年には代表的著作『建築をめざして(Vers une architecture)』を刊行し、「住宅は住むための機械である」という有名な言葉を残しています。

建築理論では、ピロティ・屋上庭園・自由な平面・水平連続窓・自由な立面からなる「近代建築の五原則」を打ち出し、サヴォア邸(1931年、パリ郊外)でそれを結晶させました。また人体寸法と黄金比を組み合わせた寸法体系「モデュロール」を考案し、設計の基準としました。

戦後はマルセイユの集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」(1952年)や、荒々しいコンクリート表現で知られるロンシャンの礼拝堂(1955年)、さらにインドの新都市チャンディーガルの都市計画・政庁舎群など、スケールの大きな仕事を手がけました。都市計画では高層建築と緑地を組み合わせた「輝く都市」構想でも知られます。

1965年、南フランスの地中海で遊泳中に亡くなりました。2016年には彼の建築作品17件が「ル・コルビュジエの建築作品」としてユネスコ世界遺産に登録されており、その影響力は今なお世界中に及んでいます。

代表作品

初期〜近代建築の五原則を確立した時期

  • サヴォア邸(Villa Savoye、1931年/フランス・ポワシー)— 五原則を結晶させた白い箱の傑作。世界遺産。
  • ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸(Maisons La Roche-Jeanneret、1925年/パリ)— 現在はル・コルビュジエ財団。世界遺産。
  • ペサックの集合住宅(Cité Frugès、1926年/ボルドー近郊)— 労働者向け住宅群。世界遺産。
  • レマン湖畔の小さな家(Villa “Le Lac”、1923年/スイス)— 母のために建てた小住宅。世界遺産。

理論・展示

  • エスプリ・ヌーヴォー館(1925年/パリ万国装飾美術博覧会)— ピュリスム思想を示したパヴィリオン。

戦後〜彫塑的な表現へ

  • ユニテ・ダビタシオン(Unité d’Habitation、1952年/マルセイユ)— モデュロールを用いた大規模集合住宅の代表作。世界遺産。
  • ロンシャンの礼拝堂(Notre-Dame du Haut、1955年/フランス)— 曲線的で彫刻的なコンクリート建築。世界遺産。
  • ラ・トゥーレット修道院(Couvent Sainte-Marie de la Tourette、1960年/リヨン近郊)— 禁欲的な修道院建築。世界遺産。

インド・チャンディーガル(都市計画と政庁舎群)

  • チャンディーガル都市計画(1950年代〜/インド)— ゼロから設計した新都市。
  • 議事堂・高等裁判所・合同庁舎(Capitol Complex)— 荒々しいコンクリート(ブルータリズム)の記念碑的建築。世界遺産。

日本にある唯一の作品

  • 国立西洋美術館(1959年/東京・上野)— 「無限成長美術館」の構想を実現。日本で唯一のル・コルビュジエ作品で、世界遺産。
タイトルとURLをコピーしました